魅惑のドラマー ~Dave Weckl編~

今日はドラマーの紹介です。

♪オイラはドラマ~♪ってことでね
はい、出ましたDave Weckl(デイヴ・ウェックル)様。
いやー、つい「様」をつけたくなるくらい好きすぎて。

1960年、アメリカ生まれのセッションドラマーです。
もう、教科書のような、完璧と言ってもいいくらいのプレイです。身体の動きが滑らかなので簡単に叩いているように見えるんですが、「超絶技巧」ですよ。マネできない。

Simon&GarfunkelのPaul Simonのバックを始め、Madonna、Robert Plant、George Benson、Anthony Jackson、John Patitucci、Chick Corea、Mike Stern等々、錚々たるメンバーと共演しています。

一聴してわかるように手数の多いドラマーですが、Daveの音は非常に耳ざわりのいいというか。スムーズだし。
手数の多いドラマーは他にもたくさんいますが、だいたいうるさいんですよね(笑)

うるさくないということは、力任せで叩いてないということなんです。
身体操作がめちゃくちゃウマい。

Dave曰く「調子のいいときほどスティックが飛んでいきそうになる」とのことで。
これはギターにも通ずるものがありますね。ピックも飛んでいきそうなくらいのギリギリの力加減で持ったほうがスムーズに弾けるんです。
ギターが上達したい人、ドラムが上達したい人はこのへんをヒントに練習しましょう。

さて、Daveとよく比較されるドラマーにVinnie Colaiuta(ヴィニー・カリウタ)がいます。
こちらも非常に手数の多いドラマーですが、Daveとは対照的に野性味あふれるというか(笑)
繊細さやクレバーさみたいなものはあまり感じませんね、相対的にですけど。
どちらが上とかではなくプレイスタイルの差です。

1989年に、伝説的ドラマー故Buddy Rich(バディ・リッチ)のメモリアルコンサートで、
DaveとVinnieとSteve Gadd(スティーブ・ガッド)がドラムバトルを披露しています。
この三人が並んでいるだけで気絶モンですよ。

この時Daveは二人に完敗した、と。非常に悔しい思いをした、と後に語っています。
ど、どこがですの???(笑)
確かにキャリア的にも年齢的にもGaddがやや格上なのは否めませんが。

いやー、このへんはもうトッププレイヤー同士にしかわからない領域なんでしょうね。
というわけで、Daveのすごさを見るべし!

1989年のドラムバトルと、ソロパフォーマンスものを載せておきます★