ベースレッスン

ベースは
エレキギター同様、弦の振動を電気信号に変え、ケーブル→アンプにつないで音を出します。ギターよりも太い弦が4本(通常)張られています。
一見、地味と思われがちですが、ベース無しではバンドが成り立たないほど、重要な楽器です。ドラムと共に「リズム隊」と言われ、サウンドの核を担っています。
ベースの魅力はその重低音。全身に響くような低音で確かな存在感を示します。
楽曲のグルーヴ(ノリ)を左右するのもベースです。ライブハウスでバンドとオーディエンスとの一体感を一番感じられるポジションでしょう。
ルート弾きで渋く支えるも良し、派手なスラップで目立つのも良し。
陰の功労者はあなたです。オーディエンスを唸らせましょう。
ベースレッスンの流れ
生徒さまのレベルにあわせたところからスタートします。
- 各部名称の解説
- エレキベースの基本的な仕組み(ノブの操作方法など)
- アンプへの繋ぎかた、機材セッティング
から始まり

- 効率のいい指の運び方(左手のトレーニング)
- ピック弾きや、指弾きの練習(右手のトレーニング)
- コード理論や、スケール理論(オーソドックスなフレーズの考え方)
さらには

- 埋もれないサウンドの作り方
- スラップをはじめ、よりテクニカルな奏法のトレーニング
- グルーヴの生み方。ドラムとどう絡んでいくか
- 楽曲を活かす洗練されたフレーズの組み立て方
など
基本的なところから、リズムキープ、定番テクニック、ベースらしいサウンドやフレーズの作り方まで、楽曲を支えるために必要な技術・知識を学んでいきます。
ベースレッスンの具体例
実際の生徒さまをモデルにしたレッスンの具体例です。

40代男性
経験:学生時代に遊びでやっていた
受講のきっかけ:もう一度ちゃんと弾いてみたくて
経験者なのでまずはおさらいです。ベースの仕組みや各部名称などの基本事項は問題ないので、指の動きを見ていきます。久しぶりなので硬くなっているのに加え、独学だったためか手に負担のかかる構えです。
「まずは構えかたを見直しましょう。肩から指先にかけて○○にしましょう。手首は△△にします。」
→楽に構えられるようになりました!
指が以前より楽に動くようになったところで基本フレーズを使って指の練習を行います。

「ルート弾きしかできない」「コードの理解をしたい」とのことなので、基本フレーズの練習をしつつコードの解説を進めていきます。
●コードの成り立ち ●コードの流れの意味 ●フレーズの捉え方
などを覚えていくと楽譜を見たときに曲の“意味”や“意図”がわかるようになってきます。
「ルートから次のコードのルートへとつなぐときに、どの音を経過できるか考えましょう。○○を意識してください。」
→楽譜に書いてある以外のフレーズが思いつきました!
コードの意味がわかると楽譜を丸暗記する必要がなくなります。「こういうのもありなんですか?」「こんなフレーズはどうですか?」と生徒さまのほうから自発的にフレーズを考え提案されるようになりました。

レッスンで学んだことを意識しながら曲にあわせていきます。なんとか合わせることはできましたが余裕がありません。
「一旦、○○のテンポで練習をしましょう。そのテンポに集中してください。」
→曲に合わせても余裕をもって弾けるようになりました!
余裕が出てくると気になるのが、曲全体が単調に聞こえてくることです。
「曲の構成を考えながら○○をしたり、△△を入れてみてください。」
→メリハリが出てくるようになりました!
経験者だったこともあり約4ヶ月(月2回×4=8回)で曲をスムーズに、かつメリハリをつけて弾けるようになりました。
学生時代よりも良い演奏ができるようになったという自覚もあり、ベースを弾くことが以前よりも楽しく感じられているようです。
上達のペースは人それぞれです。生徒さま一人一人にあわせ、状態を見ながら丁寧に指導していきます。