何十年もの長い間メタルバンドをやっていたり、
メタルを好んで聞いている人たちを
違う意味で尊敬します。
だってメタルって疲れるから(笑)
最初に断っておきますが、僕はメタル好きです。
10代の頃はメタルの曲をコピーしまくりました。
今でこそコピーはほとんどしないものの、聞くのは好きです。
たまになら。
本当にカッコイイ曲は沢山あるし、技術的にも凄いバンドやプレイヤーはいくらでもいます。
でもずっと聞くのはしんどいし、演るのはもっとしんどいです。
そんなしんどい音楽を継続できるのは
その人たちが、おそらくバカだからです。
音楽バカ、メタルバカ。
心底メタルが好きな人たち。
一つのものにそこまで陶酔できるのは正直うらやましいですね。
愛すべきメタルバカたちのためのメタルを少し分析してみましょう。
メタルとは
世の中にはいろんなジャンルの音楽があります。
僕はジャンル分けをするのがあまり好きではありません。
明確に線引きできるものではないし、それぞれが影響しあっているものだからです。
しかし、一般的な意味でメタルといえば「Heavy Metal」を指します。
重たい金属ですね(笑)
その名のとおり「ヘヴィさ」が売りなので、チューニングを半音〜1音くらい下げたり、
重低音を効かせたリフ(曲中に繰り返されるメインのフレーズ)があるのが特徴です。
また曲のテンポも速いものが多いです。
1960年代中頃から70年代初頭にかけてムーブメントが起きたジャンルで
ハードロック(HR)と併せて「HR/HM」なんて表記されるようなこともあります。
これもジャンルが線引きできないことを指しています。
代表格とされるバンドは
「Black Sabbath」「Iron Maiden」「Judas Priest」など。
派生ジャンルとしてジャーマンメタルとかメロディックメタルとかパワーメタルとか色々言われていますけど、大きく「メタル」でくくるなら
「Helloween」「SymphonyX」「Sonata Arctica」など、魅力的なバンドは沢山出てきます。
イギリスもののメタルバンドに限るなら「NWOBHM」と言ったりもします。
New Wave Of British Heavy Metalの略です。
先に挙げたIron Maidenだったり、「Def Leppard」とかも有名ですね。
とにかく「速くて」「重くて」「うるさい」ならメタルです(笑)
メタルの特徴
メタルの特徴といえば、いくつか前述しましたが
「ヘヴィさ」「速さ」「音数の多さ」「ラウドさ」「歌唱法(ハイトーン、シャウト)」
そして「歌詞の攻撃性」などでしょうか。
バラードなんかもありますが、わりと攻撃的な歌詞が多かったりします。
社会に対する不満だったり、犯罪や暴力を匂わせるものだったり。
ゴシックというか、悪魔崇拝的なものだったり。
「速い」「うるさい」「攻撃的」「悪魔」ときたら
中二病とまでは言いませんが、やはりティーンにウケる要素が満載だよね(笑)
ティーンがハマるのはよくわかる。
それを中年過ぎても聞いている、ましてやバンドを継続している本人たちなんて
本当に凄いです。
フレーズ的なところで言うと
とにかく速弾きや、ブリッジミュートの多用(低音でズンズンいうため)が目立ちます。
ズンズンいわせたいがためにミュートを深くかけすぎて
ピッチが上がっている人が多いのもメタルの特徴です。
「ギターの速弾きは音楽と言えるのか?」
「ブリッジミュートが犠牲にするもの」
の記事も参考に。
疲れる要素
メタルを聞いていて疲れる要素といえば
「重低音」「速さ」「ラウドさ」「攻撃性」「悪魔崇拝的なところ」
でしょうか。
そしてブリッジミュートのかけすぎによるピッチの大幅なズレ。
僕的にはこれが一番ストレスです。
ぜ、全部やん(笑)
重低音とか速さなんてのはある種、ストレス発散になるとは思うんですが
ずっと聞いているとそれ自体がストレスになってくるんですよね・・・
アルコールでストレス発散させようとしても、飲みすぎたら二日酔いになってシンドいみたいな(笑)
過ぎたるは猶及ばざるが如し って本当に凄い言葉だと思います。
どこかの記事でも書いたな、これ。
最後に
メタルを聞いたことがないという人は是非とも聞いてみましょう。
特に嫌なことがあったときとか、疲れているときに聞くとストレス発散になります。
多分なるはず。
ただし、聞きすぎ注意です。
ストレスになるのでほどほどにしてください。
そして僕は、この記事を書きながら気がついたことがあります。
メタルをやっている本人たちは
メタルでのストレスをメタルで発散しているんだろう、と(笑)
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