「ドラムを叩いてみたい!」
「ドラムってかっこいい!」
そう思う人は多いでしょう。
しかし、やってみるとなるとギターや鍵盤などと比べ
ハードルが高い気がします。
なにせデカイからね(笑)
音もサイズも。
身近に無いだけに、どういう楽器かもいまいちピンとこなかったりしますよね。
ドラムとはバンドアンサブルにおける最重要楽器
といっても過言ではありません。
基本構成や、役割などを見ていきましょう。
ドラムの基本構成
ドラムとはシンバル(赤番号)や太鼓(青番号)などの
打楽器の集まりです。
ザッと構成を。
赤番号1〜3
- ハイハット(シンバル):小さなシンバルが上下に2枚重なったもの。ペダルを踏むことで開いたり閉じたりする。細かく刻んでリズムのガイド的な役割を担う。閉じて叩けば「チッチッチッ」「チキチキチキ」という音。開いて叩けば「シャンシャン」「ワシャワシャ」という音になる。基本クローズで、瞬間的にオープンさせることによって効果的なアクセントになる。
- クラッシュ(シンバル):曲の冒頭や最後、場面の展開など、目立たせたいときに使われる。思い切り叩けば一番うるさいシンバル。ロックなどではガンガン叩くため割れることも多い。ジャズなどでは音量を抑えるためうるさくない。「ジャーン」「ガーン」「シャーン」という音。
- ライド(シンバル):ハイハット同様、刻んでリズムのガイドとして使うことが多い。「カーン」「シャーン」という優しい音色のため?ジャズドラマーは多用するが、それに比べるとロックドラマーはあまり使わない傾向にある(笑)
青番号1〜5
- スネア(ドラム):ドラムの要。主にバックビート(2・4拍目)で打つことが多い。裏側にスナッピーという金属のパーツをあてがっているため、「ポン」という音ではなくややザラッとした音が混ざり「バン」という目立つ音になる。
- タム:別名ハイタム、ファーストタムなど。太鼓っぽい「ポン」という音。床に置くのではなく、5番のバスドラムに連結されている。
- タム:別名セカンドタム。またファーストと合わせて「タムタム」と言われたりもする。同じく「ポン」という太鼓らしい音だが、ファーストよりも口径が大きいためピッチ(音程)が低い。バスドラムに連結されている。
- フロアタム:ファーストやセカンドよりも更に大きく、ピッチも低いタム。ここまでくると「ボン」というかなり存在感のある音になる。
- バスドラム(ベースドラム):別名キック。太鼓の中で最大口径、ピッチも最も低い。というか一般的なバンドの中では一番低い成分の音になる。叩くのではなくビーターというペダルを踏み、音を出す。「ドン」「ドスッ」という腹に響くような音。スネアと同様、ドラムの要。
以上が基本的なというか、一般的な構成になります。
人によってはスネアが2つだったり、ワンタムだったり、クラッシュが左右にあったり。
Terry Bozzio(テリー・ボジオ)みたいに、色々なものがいっぱいとか(笑)
こんなにあったらどこ叩くねん、っていう。
ドラムセットはその人のプレイスタイルや好みでかなり変わってきます。
これが正解、というものは無いです。
また、同じドラマーでも年齢や経験を重ねるごとに、増えていったり、減っていったり。
数は同じでも、角度や高さが変わっていったり。
その時々のベストなセッティングで構成されているんですね。
ドラムの叩き方
早速、ドラムを叩いてみましょう。
イメージでね(笑)
ごくごく基本的な叩き方を解説します。
その名も「エイトビート」
聞いたことある人もいるのでは?
エイト=8
ビート=叩く
です。
前述したように、ハイハットやライドシンバルを叩いてリズムのガイドにします。
ここではハイハットを叩くとしましょう。
エイトビートは8回叩くことを一塊としています。
では何に対して8回なのか?
それは1小節に対してです。
1小節内にハイハットを8回叩く、これがエイトビートとなります。
厳密には1小節をシンプルな8分音符のノリで捉える、という意味なので
叩くパーツは何でもいいんですが
まぁ、シンバルを8回と思ってもらってOKです(笑)
基本的にはスティックを握って叩きますが、(ドラムスティックの握り方)
ハイハットとバスドラムはペダルを踏んで音を出します。
そして、ここからは右利きの方用の解説になります。
左利きの方は逆でもいいですが、ドラムセットの左右を逆に組み直す必要があります。
ハイハットを8回叩いてみましょう。(右手)
1・2・3・4・5・6・7・8
次にバスドラムを1・5のタイミングで踏みます。(右足)
できればハイハットと一緒に。
最後にスネアを3・7のタイミングで叩きます。(左手)
できればハイハットとバスドラムと一緒に。
いかがでしょう?
できましたか?
これがエイトビートです!(ドヤ顔)
譜面で書くとこんな感じ。(2小節ぶん)
上の×印がハイハット、真ん中の音符がスネア、一番下の音符がバスドラム
を表しています。
今はできなくても大丈夫。
イメージなんでね、難しいです。
実際のレッスンでは、できなければ様々な方法を試しながら叩いてもらいます。
初めてドラムに触る方でも、僕の体験レッスンを受けて
エイトビートを叩けなかった方は一人もいません。
1時間以内に確実に叩けるようになります。
それ以降のテクニックの上達は、あなたの努力次第です(笑)
ドラムの役割
ではドラムの役割はなにか?
それは
楽曲のリズムを生み出し、テンポをキープすること。
こう言うと、ドラムをただのマシンのように思う人もいるんですが
叩き方によって、しっかり“表現”もできる楽器です。
ベースと共に「リズム隊」と言われ、楽曲の土台となります。
ドラマーのうまいバンドが良いバンド、とされることも多いです。
バンド全体をしっかり支えつつ、多彩な表現をする。
一番目立ち、一番責任をなすりつけられやすい(笑)
それがドラムです。
一番目立ち〜、と書きました。
ちょっと突っ込んだ話をすると、ドラムは帯域が広いのでどんなバンド編成でも目立ちます。
帯域とは音の周波数の「幅」です。
ドラムは、高い音から低い音までまんべんなく出せます。
どんな編成、
つまりボーカルがいる・いないとか
管楽器がいる・いないとか
に関わらず、ドラムの音が前に出てくるということです。
バスドラムが一番低い帯域を含みます。
スネア、タム(×2)、フロアタム、これらが真ん中あたりの帯域です。
フロアはバスドラム寄りでやや低め。
そしてハイハット、クラッシュ、ライドの3枚は、高い帯域ですね。
キンキンします。これはイメージしやすいかな。
こんな感じで、ドラムは幅ひろーく音の帯域を占めています。
目立たないほうが難しいです。
最後に
ドラムは帯域が広く一番目立つ。
じゃ帯域が狭く目立たないのは?
ベースです。
他の楽器(おもにギター)に邪魔されやすい、不遇な楽器です。
でもベースも重要な楽器ですよ。
なんならギターのほうが必要ないからね(笑)
ドラムは目立ちますが、なんでもかんでも目立ちゃいいというものでもありません。
出るところは出て、引くところは引く。
うまいドラマーはこれができます。
歌ものも含め、主旋律を弾く楽器をいかに邪魔しないように叩くか。
これがドラマーの永遠のテーマでしょう。
レッスンではこのへんの意識やプレイ中の考え方などもお伝えしています。
気になる方はお問い合わせください★
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