さて、皆さん練習していますか?
答えなくてもレッスンしたらわかるけどね(笑)フフフ。。。
今回は「練習の落とし穴」ということで、練習時に陥りやすい状態について解説していきます。
練習には正しい方法と正しくない方法とがあります。
ちゃんと考えながらやらないと大きな落とし穴に落ちちゃいます。
そして残念ながら多くの人が落とし穴に落ちています。
効率よく上達するためにも落とし穴はできるだけ回避していきましょう。
では見ていきます。
落とし穴 その1
全ての楽器は、基本的に左右違う動きをします。
ピアノやドラム等は比較的“近い動き”をすることがあっても、同じではありません。
ギターやベースは完全に違う動きをします。
違う動きなのに、楽譜を見ながらせーので左右合わせて弾く。
やっていますよね?
ここが落とし穴です。
ほら、落ちた(笑)
せーので弾いていいときは、片方ずつが問題ないときです。
“左だけでできる” “右だけでできる”
そして“あとは左右のタイミングを合わせるだけ”という状態のとき。
ドラムなら両手両足がそれぞれできてあとは合わせるだけ、のとき。
この場合のみ、せーのでやってOKです。
タイミングが合うまでひたすら繰り返します。
①やってみる
②できない
③ゆっくりやってみる
④できない
⑤片方(片足)ずつやってみる
これが正しい練習方法です。
上達しない人は①・②だけだったり、①~④をいったりきたりしています。
一旦、⑤まで下げてみてクリアできたら③へと進みましょう。
遠回りなようで一番確実です。
ちなみに②の状態ではやや注意が必要です。④のときは間違いなく⑤をやってください。
②のときは、
“④のとき同様、片方ができていない”場合と
“片方ずつはできているが、速い動かし方ではない”場合
とがあります。
このへんは自分で見極めるのが難しいですね。徹底的に観察して、徹底的に考え抜くことが大事です。
落とし穴 その2
もう一つ、よく陥りがちな状態があります。
それは
“複数回こなしたらできる”
という状態です。
“苦手なフレーズやストロークなど、何回かやっているうちにできるときがある”
“トレモロ奏法(1本の弦を連続ダウンアップ)で、出だしは安定しないがしばらく弾いているうちに安定してくる”
といったものですね。
なんとなくできたような気がするんですけどねー。
それ、できていないんです(笑)
10回やって5、6回できるとかじゃダメです。
できるというのは100発100中です。
① 手をブランとさせる
② 構える
③ いきなり弾き始める
④ 最初から成功する
⑤ ①~④の工程を何度やっても成功する
こうなって初めて“できる“と言えます。自分のモノになっている証拠です。
ちなみに練習している最中にうまくなることはありません。
練習中に さっきよりできたなー、と感じる場合がありますがそれはそもそもが“あと少しでできるという状態だった”からです。
あと少しだったところ、手が慣れてしっくりきたというだけです。
やべぇ全然できねぇ・・・というものに関しては、練習中にうまくなることはありません。
じゃいつうまくなんねん? って思うでしょ?
寝てください(笑)
寝たらうまくなるんですよ。
人は起きている間に膨大な情報をキャッチしています。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚。そして手の動き、つまり運動による知覚情報もそうです。
起きている間中、ひっきりなしに情報をキャッチするのでそれらを完全には整理できていません。しっかり寝ることで情報が完全に整理されます。
まとめ
というわけで、まとめ。
左右同時にせーので弾いていいときは、左右それぞれができているとき。
できていないなら片方ずつを鍛えてから、左右のタイミングを合わせる。
しばらくやって安定するものは実はできていない。できるというのはいきなりやっても安定するということ。
そして
いっぱい練習したら、いっぱい寝ましょう。
そうすることで練習したことが脳に定着していきます。
寝る子は育つ、というのは身体だけでなく頭も、という意味ですね。
僕は良く寝ていたので、良く育ちました。縦方向だけ(笑)
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