さて、今回は楽器演奏の上達についてです。
皆さんの中で、上達したくない人はいないでしょう。
だったら、なんでこれ読んでんの
って話になります(笑)
演奏の上達は自分で感じにくいです。
そして
自分が思っているのと違うタイミングでやってきます。
「あ、俺いま上達している!」とあなたが感じているなら
それは大きな勘違いです。
上達とは
上達とは
何かの技術が向上していくことです。
知識の向上は上達とは言いません。
あくまで実技。
- 全くできなかったことができるようになる
- 以前よりもスムーズにできるようになる
- 結果を出せる(世間からの評価、収益化など)
こういったものが全て技術の向上です。
楽器演奏、スポーツ、なにかの職人技。
技術をともなう仕事はたくさんあります。
個人的に楽器をやっていて良かったなぁ、と思う点は
ピークをかなり人生の後半に持ってこられるということです。
プロスポーツだと身体を酷使するので、どうしても若いうちにピークがきます。
平均したら30代でしょうか。
水泳選手や力士の方たちだと、平均引退年齢は20代だと言われています。
楽器演奏においては20代・30代なんて
まだまだヒヨッコ扱いだからね(笑)
ピークを60~70代に持ってくることも可能です。
それだけ上達し続けるということです。
もちろん、絶えず努力する必要がありますが。
どのように上達するか
ピークを迎えるまで上達し続けることが可能ですが、
問題なのは、普段の練習において上達を感じにくいということです。
そもそもノンリニアだと言われているし、僕の経験上からもそう言えます。
リニア=直線。
つまり練習と上達の関係はノンリニア(直線的でない)ということ。
このように練習時間に比例して毎日グングン上達するわけではないんですね。
厳密に言うと毎日練習していれば毎日上達しているはずなんですが。
自分ではわかりにくいし、上達の度合いやタイミングもバラバラです。
わかりやすく、あるイメージをしてみましょう。
あなたは部屋に閉じこめられています。
その部屋は今のあなたのレベルを示す部屋です。
出口のドアにはダイヤル式の鍵がかかっています。
ダイヤルの番号を当てることができれば鍵を開け
次のレベルの部屋へと進むことができます。
ダイヤルのヒントがないので00、01、02・・・と片っ端から組み合わせを試していくしかありません。
このダイヤルの組み合わせを試している行為が日々の練習だと考えてください。
組み合わせを順番に試して正解に近づいている (着実に進歩している)
↓
いつかは鍵が開く。(次のレベルにむかう)
というイメージです。
でもダイヤルの組み合わせを試している間は
長いこと同じ部屋にいますよね。
これが
部屋の景色が変わらない=上達を感じない、というわけです。
ある日突然、鍵が開いて次の部屋へと進むことができます。
上達するのは(実感するのは)、ある日突然です。
そしてまた上達しない(実感しない)日々が続きます。
これを繰り返します。
なかなか上がらなかったり、突然角度を変えて曲がったり、あるレベルを一足飛びしたり、と
とにかく予測がつきません。
「これくらい練習すればこれくらい上達する」
ということが全く言えないのです。
なにが大事か
上達したという実感はなかなかわきません。
そして、わくのは上達し終えたときです。
上の図でいうと、レベルが上がった赤丸の箇所で実感するのではなく
赤丸を少し過ぎたあたりで、
「あれ、上達したかも。」
「なんか前よりうまくできる。」
ということを感じます。
大事なことは、実感がわかなくてもコツコツ続けることです。
諦めずにダイヤルを回し続けましょう。
気がついたらあなたは上達できているはずです。
最後に
次のレベルを越えてしばらくすると実感がわくと言いましたが
ずっとわかない人もいます(笑)
そういう人は客観的に判断してもらう必要があります。
自分よりもレベルが上の人に定期的に見てもらうか
お好きな教室へレッスンに通いましょう。
気になる人は体験レッスンへお越しください。
サブスクで質問だけでもOKです★
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