ギターの生き残る道はカッティングとチョーキング

世の中には古くからたくさんの楽器があります。

そして、新しく開発されて生まれてくる楽器もありますよね。

ギターの歴史も古いですが、もはや絶滅危惧種です(笑)

ギターでは色々なテクニックや奏法がありますが
本質的なところで考えると、

“ギターらしさ”というのは限られてきます。

ギターらしさを活かせないとなると、滅ぶ道しかありません。

生き残るためにはカッティングとチョーキングです。

詳しく見ていきます。

楽器の本質

楽器の本質とはなんでしょう?

難しく考える必要はありません。
楽器の役割は何か?という点です。

楽器の本質は
それぞれ固有の音色・奏法がある
ということ。

言い換えると
他にはない魅力がある・他には変え難い特徴がある
ということです。

ピアノにはピアノにしか出せない美しい音色があるし
ドラムにはドラムにしか出せないリズムと力強さがあります。

となると、ギターにしかない音色・奏法など
ギターにしかない魅力を考える必要がありそうです。

ギターの役割

ギターの歴史

でも書きましたが
ギターは本来、伴奏楽器です。

昔は、アンプなどなくボディも小さかったため
音量が稼げませんでした。

目立たない楽器だったんです。

だから仕方なく?
ダブルストップコード弾きでチャカチャカやる。

それが進化してカッティングになっていきます。

複数の音をチャカチャカやるんだから
本質的にはコードストロークもカッティングも同じです。

よってギターの基本であり、ギターにしかできない真骨頂は
コードチャカチャカ。

できれば速く。
つまりカッティング。

鍵盤でもコードを鳴らした伴奏はできますが
「チャカチャカ」のニュアンスは出せません。

そして時代は進み、ギターの音量が稼げるようになり
次第にソロ楽器としても使えるな、という認識になっていきます。

エレキギターが登場し、チョーキングが発明?されました。

まぁアコギでも古くからベンディングといって
弦を押し上げて音程を変えるテクニックは使われていましたが、

エレキギター、ロック、そしていわゆるギターヒーローたちが登場し
ステージ上で顔をしかめながら「ギュイーン!」みたいなスタイルが確立されるわけです。
(顔で弾くってやつ笑)

マイケルシェンカーのチョーキング
MICHAEL SCHENKER

よってカッティングとチョーキングはギターならではのテクニックであり
他の楽器にはなかなか真似できません。

ベースとかでチョーキングできんこともないけど、かなりしんどいです。

あとは強いてあげるなら
ピッキングハーモニクス」はギターらしいアプローチと言えるでしょう。

歪ませてピックで出すという
まさにエレキギターのための奏法ですね。

キーンと鋭く目立つ音なので、使い所は限られてきますが、

Rory Gallagher(ロリー・ギャラガー)のアルバム「Irish Tour’74」で聴ける
やりすぎず、さりげないピッキングハーモニクスのフレーズはかっこいいです。(0:25〜)

Cradle Rock / Rory Gallagher

ハンマリングプリング
そこまでギター特有という感じではありません。

他の弦楽器でも可能だからです。

ギターの迷走

ギターの本来の役割は伴奏であり
ギターならではの奏法はカッティングやチョーキングなんですが。

科学技術の進歩と、ギターテクニックの進歩により
さまざまな奏法や表現が生まれてきました。

MIYAVI氏や押尾コータロー氏などに代表される
パーカッシブなスタイル。

特にMIYAVI氏のスタイルは、ギタースラップといわれていますが、

本来スラップベースが最も得意とするものです。
ギターでいくら頑張っても、ベースのスラップの迫力にはかないません。

パーカッシブなことができたところで、本物のパーカッションやドラムには遠く及びません。

個人的にはMIYAVI氏は、ソロになる前のバンド時代の方が
ギターアプローチらしくて好きです。

興味のある方は
Due le Quartz」というバンドを調べてみてください。

それから、ギターシンセというものもありますね。

ギターでキーボードのような様々な音色が出せるものですが、

最初からキーボード使えばええやん
って話です(笑)

ギターでギター以外の楽器の音を出す、って
もはや意味不明です。

生き残るために

ギターが生き残るためにはどうしたらいいか?
もう答えは出ていますが(笑)

ギターらしいアプローチをとにかく磨きましょう。

チョーキングとカッティングです。

特にギターを仕事にしたいのであれば
伴奏命です。

伴奏は下手だけどソロはけっこう凄い
みたいなギタリストはあまり重宝されません。

「ボーカルとギターだけ」の編成とかなら
何をやってもOKですが、

他の楽器がいる以上
他の楽器の得意なエリアでの勝負は避けるべきです。

パーカッシブなことをやっても、ドラムやベースにはかないません。

ディレイなどを駆使し、ある程度のロングトーンを作っても
キーボードにはかないません。

延々と音が出るからね。

ギターでも綺麗な音は出せますが、ピアノの美しさにはかなわんでしょう。

最後に

僕はマルチプレイヤーですが、ギタリストがメインです。

だからこそ、他の楽器の得意分野ギターの苦手分野が手に取るようにわかります

ギターが一番好きな楽器ですが、
ギターの肩を持つつもりはありません。

ギターは目立っていい楽器ではないんです。
悲しいけど現実です。

「悲しいけど、これ現実なのよね」と
スレッガー中尉なら・・・

というわけで(笑)
ギターで生き残るために、今日も僕は練習します★

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