タイトルを見て
え?
と思ったそこのあなた。
先に言っておきますが、ギターに限った話です。
ピアノとかは関係ありません。
音楽でもスポーツでも。おおよその学習というものは全て
簡単な基礎から始めます。
ギターなら、まず
開放弦をまじえた(オープンコード)CやGを習う、
または独学で覚えたりするでしょう。
そしてほとんどの人がFコードで引っかかってしまいます。
「なんだ、このFって・・・ホントに押さえられるのかよ・・・」
となります。
なのでCやGが基本で、Fはさらなるステップアップと捉える人が多いんですが
実は
Fが基本で、CやGはどちらかと言うと例外です。
そんなバカなー!!
というわけで解説していきましょう(笑)
どんな構造か
先にも書いたとおり、ギターに限った話ですよ。
ピアノでは例外はありません。
では、なぜギターとピアノで違うのか。
それは楽器としての構造が違うからです。
ピアノは図のように横一列に鍵盤が並んでいますね。(♭・♯系は省略しています)
右手にしても左手にしても、音を出すときは必ず鍵盤を押さえます。
“必ず”です。
一方、ギターはというと
音の並び自体は鍵盤と同様にフレットが横一列です。
そしてそれが6列という感じ。
そして問題なのが青丸の箇所。
音を出すときに必ずフレットを押さえますか?
押さえませんよね?
ギターは開放弦、つまりフレットを押さえなくても弦自体の音は鳴らせる場合があります。
ここがピアノとの大きな違いです。
どう影響するか
- ピアノは音を出すときに鍵盤を必ず押さえる
- ギターは音を出すときに必ずしもフレットを押さえるわけではない
さて、勘のいい人はもう気が付くと思うんですが(笑)
Cというコードを押さえるとします。
ピアノならシンプルにド・ミ・ソ、と。
ギターなら5弦からド・ミ・ソ・ド・ミです。(オープンコード)
次に横にスライドしてC#を押さえましょう。
ピアノならド#・ミ#(ファ)・ソ#
うん、OK問題なし。
ギターならド#・ミ#(ファ)・ソ・ド#・ミ
って、おや?
キモチワルイですね。
試しにもう一つ横へスライド。
ピアノならレ・ファ#・ラ でOK。
ギターではレ・ファ#・ソ・レ・ミ
ってやっぱりキモチワルイ。
わかりましたか?
ピアノは全ての音を指で押さえているので、スライドしてコードを変える場合に
音の変化量が同じになります。
半音(鍵盤一つ分)スライドさせれば、全ての音が半音動きます。
全音(鍵盤二つ分)スライドさせれば、全ての音が全音動きます。
ギターはというと
開放弦(図の青丸)を含んでいるので音の変化量が同じになりません。
というか開放弦の箇所は変化しません。
半音スライドさせても、動くのは指で押さえているフレットだけで
押さえていない開放弦は元の音程のまま。
これによってコードの響きが崩れてしまいます。
つまり
ギターにおけるオープンコードは、そのポジションでしか使えないということです。
いや、手がないわけではないですよ。
後述します。
応用できるのは
ピアノは鳴らす音の全てを指で押さえるので
スライドしても問題なく次のコードが鳴らせます。
C→C#→D→D#→E→F→F#→G→G#→A→A#→B→C
と、どこまでも応用がききます。
ギターは、オープンコードでは無理です。
しかしピアノのように鳴らす音を全部押さえているのなら
スライドしても応用がききますね。
覚悟はいいですか?
はい、Fの登場です(笑)
ジャーン!
ついでにBも登場させましょう。
ジャジャーン!!
ギターを始めたばかりの人には、かなり嫌われているFとBですが
これらのコードは鳴らす音の全てを押さえているので応用がききます。
そういう意味で、こちらのほうが基本なんです。
最後に
いや〜参ったね。
まさかFやBのほうが基本とはね。
先に書いたとおり
オープンコードもスライドできないわけではないですよ。
おぉ、それが聞きたかった!
開放弦を含む、ということは
ゼロフレットを押さえているのと同じです。
人差し指セーハの形です。
つまり、オープンのCなら
5弦から薬指・中指・人差し指と押さえるところを
小指・薬指・中指に変えて、人差し指でセーハ。
これで鳴らす音を全て押さえていることになるので、スライドしても応用がききます。
まぁ、でもこっちの方がFより難しいんだけどね。
できなくはないですが、実用的ではないということです。
「オープンコードだけでギターを極めるぜ!」
と思っていたそこのあなた。
いさぎよくFとBのフォームを覚えましょう(笑)
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