曲を弾くうえで必要なもの

みなさん、好きな曲を弾くことができますか?

曲を弾くために必要なものとは何でしょう?

「曲のコードを知っている」、そりゃそうだ
「スムーズにコードチェンジできる」、うんいいね
「リズムが安定している」、大事だね

色々な要素が関係しますが意外と気づいていないことがありますね。

曲を弾くうえで一番必要なものは耐久力です。

鍵盤は両手。
ギターなら特に左手。(速弾きなら右手も)
ドラムは全身。
管楽器なら肺活量とかも。

いくらコードを知っていたり、リズム感が良かったりしても
そもそも曲を弾ききる耐久力がないなら、一曲もたないわけですよ(笑)

というわけで今回は耐久力の話です。

耐久力とは何か

まぁ、読んで字のごとく長いこと耐える力です。
物理的な意味でね。

耐久力=筋力みたいな考え方もありますが。
じゃ耐久力をつけるために今日から筋トレじゃー!!とはならないでください。

もちろん必要最低限の筋力はいりますよ。
が、この場合は長時間曲を弾ける強靭な筋肉!ではなく
無駄なことやっていない?ってところが重要です。

ほとんどの人が無駄な力みが多いです。

僕もそうだったんですが
ギターとかだとコードを押さえるのに力を入れて、ドラムだと大きな音を出すために思いっきり叩いてっていう状態にハマっていました。

特に、僕は子供の頃からやっているので、身体が小さいぶん力でカバーしなきゃという思い込みがあったんです。

んで、長年やっているうちにほとんど力が必要ないということがわかってきました。
力が必要ないとわかると、劇的に上達するんです。

先に断っておきますが
管楽器に関しては完全に門外漢なので息の吹き込みに脱力が必要なのか断定はできません(笑)

息の吹き込みも様々な筋肉の連動なので無駄な緊張・力みはやはりNGだとは思いますが。
管楽器も指の動きに関しては間違いなく脱力が必要ですね。

ここで言う耐久力とはハードなことに耐えうる筋力ではなく
無駄を排して楽に弾き続けられる技術です。

なぜ力むのか

そもそもなぜ力むのか?
ということを明確にしておく必要があります。

  • 作業に慣れていない
  • ちゃんと鳴らさなきゃ、という思い込み

この二点でしょう。

初めて自転車にまたがったとき
初めて包丁をにぎったとき
初めて車の運転をしたとき
初めて異性と・・・

はい、人生色々ありますね(笑)

何でもそうですが、初めてだったりまだその作業に慣れていないときというのは
身体が緊張状態にあります。

長年、車を運転しているあなた。
ハンドルを握る手が緊張していますか?

長年、料理をやっているあなた。
包丁を握る手が緊張していますか?

そういうことです。

一つめの「作業に慣れていない
これを解決するには慣れることです。

二つ目の「思い込み
これは先にも書いたように、僕もこの状態にハマっていました。
一つ目よりもさらに精神面の深いところ?だと思うので難しいんですが。
その思い込みを捨てることです。

どうするか?

ではどうやれば無駄な力みを無くしていけるのでしょう?
楽器の場合、慣れれば勝手に力が抜けていくというものではありません。
これは二つ目と絡んでいるせいもあります。

試しに指をテーブルや壁などに置いた状態で、思いっきり横に開いてください。
そうすると力が入っていますよね?

次に、その開いた状態をキープしたまま力を抜いてみてください。
意外と力が抜けることに気がつきませんか?

抜けることに気がついた=思い込みがなくなったということです。
そして、この作業を繰り返していると脱力した状態で指を大きく開けるようになります。
“慣れの状態”と“思い込みを捨てた状態”です。

楽器は音を鳴らすものです。
しかし、これが落とし穴だったりします。

ちゃんと構えなきゃ、ちゃんと音を鳴らさなきゃ
こういう思い込みがあると力むんです。

もちろん最終的にはそこを目指すんですが。
とりあえず楽に音は鳴らなくてもいいやー、くらいの感覚で。

指一本だけ鍵盤に置いてみる、とか
弦を押さえずにコードフォーム作って指を置くだけ、とか
叩こうとせずただスティックを振りおろすだけ、とか

こういう作業を続けているとあ、けっこう鳴ってるじゃんって気がつきます。
あとはそれをひたすら繰り返すだけです。

慣れてきたら徐々に作業量を増やす

作業量が増えたら力む

力むから慣れるまで繰り返す

僕もそうでしたが、いきなりは無理ですよ。
やることはシンプルでも、非常に時間がかかります。

では、これをやりきるには何が必要か?
え? 知りたいの?

精神的な耐久力ですよ(笑)

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