楽器演奏のうまい人とそうでない人との差はなんでしょう?
皆さんと僕とでは決定的な違いがありますね。
キャリアが違うとか
仕事だからいっぱいギター弾いているんだろとか
ヒゲ生えてるなーとか。
まぁ、そんなのもありますけど(笑)
そうじゃなくて。
うまい人とそうでない人の差は
常に感覚を研ぎ澄ましているかどうか、です。
何に対する感覚か
一口に感覚を研ぎ澄ますと言っても
色々ありますよね。
音に対する感覚
観客の反応や曲順など、ライブ演出・構成に対する感覚
身体感覚
どれも大事なんですが
ここでは身体感覚について述べていきます。
レッスンでも言ってますからね。
意識している生徒さんがいることは、もちろんわかってますけど。
圧倒的に僕のほうが意識しているわけですよ。
手だけではありません、全身です。
指の始まりはどこか?
腕の始まりはどこか?
自分の身長のど真ん中はどこか?
皆さん答えられますか?
おそらくほとんどの方が答えられないでしょう。
レッスンでこれらを聞いても、正解する生徒さんはほぼいません。
生徒さんだけでなく、日常的に家族や知人などに質問しても同様です。
人ってそれくらい自分の身体のことがわかっていないわけです。
だからこそ僕がいます(笑)
身体感覚を研ぎ澄ますと
まず、大前提として
身体の構造を知っておくことです。
と言っても
全身の筋肉・骨の名称や、構造を覚える必要はありません。
各部の構造のうち、いくつかだけでも知っていると
- 楽器演奏が飛躍的に向上する
- 日常生活でも、動作がスムーズになり疲れにくくなる
というメリットがあります。
肩がこる人は、首の構造や腕の位置がわかっていません。
腰が張る人は、背骨の通り道がわかっていません。
膝が痛む人は、腿の使い方が間違っています。
もちろん全てのケースに当てはまるわけではないですが。
こういった不具合に意識をむけ、一つ一つ改善していくことで
日常生活も楽器演奏も向上します。
演奏への応用
ざっくりですが
楽器別によくある悩みと、意識の向け方を解説しましょう。
細かいことは、レッスンではお伝えしています。
ギター
ギターでよくあるのは
指が開かない、です。
コードを押さえようと思っても指が思いどおりに開かない。
これは指の構造、どこから始まるかがわかっていないから起こる現象です。
ある所に意識を向けると、それまでよりもグッと開くようになります。
次に
ピッキングがスムーズにいかない、でしょう。
特にアップピッキングはひっかかりやすいですね。
なぜか?
それはピックの軌道が安定していないから。
つまり、ピックの軌道を安定させる身体操作ができていないということ。
ピックの軌道を安定させるためには
右手が無意識でやっている、ある動作を完全に止める必要があります。
ドラム
ドラムだったら
リズムが安定しない、があります。
これはリズム感の問題でもありますが、身体操作の問題でもあり
難しいところですね。
叩く瞬間の動作だけでなく、叩いていない瞬間の動作にも意識をむけることです。
次に
ペダル操作に関して、でしょう。
バスドラを踏む足が疲れるとか、ハイハットオープンのときに上体のバランスが崩れるとか。
これは座りかたの問題なので、骨盤と背骨の位置と足の使い方を意識します。
軽視されがちですが、椅子の高さ調整も重要です。
ピアノ
ピアノだったら(ピアノレッスンはしていませんが笑)
なんだろう
手が疲れるとか、指がうまいこと動かない、とかかな。
これは、構えたときの手首の角度に問題があります。
手首の角度によって、指の自由度(動かしやすさ)が変わるからです。
手首だけでなく、身体は全て繋がっているので
ある箇所が別の箇所の動きを制限してしまう、というのは全身に当てはまります。
最後に
全ては身体操作です。
大事なことは、身体の感覚を研ぎ澄まして
自分がいまどういう状態なのか、を考えること。
そうすると自分のクセを見つけやすくなります。
クセがわかると、力んでいるかリラックスしているかの判断基準にできます。
僕個人のクセで言うと、
力んだときは首が張って、右奥歯を噛みしめています。
わずかですが。
これを知っているだけで、僕は首と奥歯に意識を向けて、
「リラックスできているな」とか
「あ、いまちょっと力んでいるな」という判断ができるんです。
皆さんも常に自分の身体の感覚に意識を向けてください。
と言っても、ただ単純に意識すると力んでしまうので
どうなっているかを冷静に判断するという意味で意識を向けましょう。
意識を向け、「リラックス、リラックス」と念じたら一旦忘れてください。
そして、しばらくしてからまた意識を向け力んでいないかを確認します。
ほら、力んでいる(笑)
力んでいることを確認したらまた「リラックス、リラックス」
これを繰り返すことで力みがとれ、少しずつ演奏が良くなるはずです。
まぁ、これはリラックスしてスムーズに弾くためだけのコツなのでね。
音楽的なところで言うと、さらにコードだったりリズムだったり抑揚だったり。
考えることは山ほどあります。
演奏って難しいです。
身体操作や意識の向けかたを詳しく知りたい方はお問い合わせください★
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