楽器の練習を継続させる方法

楽器をやっている以上
「もっと上達したい」という思いは、皆さん持っているはずです。

これはプロ・アマ問いません。

どんなに上手い人だって
「いまよりもっと!」と思って、日々練習に取り組んでいます。

ところがねー、練習ってめんどくさいんだよね(笑)

練習を継続するにはコツがいります。

大事なことは

  • 細分化する
  • 先を見る
  • アクセスをよくする


です。

詳しくみていきましょう。

一気にやりすぎ

一般的な、というか多くの人がやりがちな練習として
一気にやる」というものがあります。

例えばコードストローク。

C→Am→F→Gという流れがあったとしましょう。

リズムはタンタンタカタカだとして。

C/Am/F/G/のコードストローク

ほとんどの人は
左手でコードチェンジをしながら、右手をリズムどおりに動かそうとするわけですよ。

「は?あたりまえやん」と思ったそこのあなた、

ゲンコツです(笑)

一気にやっていいとき、つまり左右の手を同時に動かしてもいいときというのは
片手ずつやれば問題ないときです。
楽器の練習時間は長いほうが良いのか?

左手でコードチェンジだけをやる→問題なし
右手でストロークのリズムをキープする→問題なし

このときに初めて両手をあわせて「せーの」でやってみます。

サッカー初心者の人に指導する際、いきなり
「ドリブルで突破しながらシュートしてみて」とは言わんでしょ。

できるわけがない。

ドリブルはドリブルの練習、シュートはシュートの練習が必要です。
ドリブルしながらのシュートは合わせ技です。

楽器の演奏も左右の手、足や口などの合わせ技なんです。

練習するときはできるだけ細分化しましょう。

右手だけ。
左手だけ。

一小節だけ。
ワンフレーズだけ。

細かくしていけばいくほど
手間はかかりますが、精度が格段に上がります。

今しか見ないから

練習が継続できない人は
練習自体が楽しい」と思いこんでいます。

楽器の練習は楽しくない」でも書きましたが
練習は楽しくありません。

練習自体に楽しさを見出すのではなく
練習した先の自身の成長に楽しさを見出すわけです。

「これをやればこうなる」
「あれをやればあれができるようになる」

こういったことを考えながら
今よりレベルアップした自分を想像してニヤニヤします。

これは逆に
「こうなりたいからこの練習をやる」
「ああなるにはどういう練習をしたらいいんだろう?」

という考え方もできます。

今を見るのでなく先を見ることで
練習が楽しくなり、また練習方法も自分で思いつくようになっていくんです。

うまくなる人は、自分に必要な練習を自分で考案することができます。

めんどくさい一番の原因

人間はとにかくめんどくさがりな生き物です。

生命維持という観点から
脳が安定を好むから、なんだとか。

新しいことや知らないこと
手間がかかること、というのはやりたくない。

楽器の練習でいうと、

練習までのアクセス、つまり
楽器を弾ける状態にもっていくことをいかに楽にするかがカギになってきます。

楽器をすぐに弾ける状態ではない
というのが一番めんどくさい原因なんです。

ギターであれば
スタンドに立てているなら、すぐに手を伸ばせます。

しかしケースに入れている、ましてや温度・湿度管理のため厳重に保管してある
となると取り出すだけでまぁめんどくさいです。

生音で練習するならそれだけで事足りますが(生音練習はおススメしません)
アンプを使うとなると

シールド繋いで、アンプに繋いで、電源いれて。

エフェクターもあるなら、それらも繋いで電源いれて。

スコアを見るならスコアも準備して。

ピックは
「あれピックどこにやったっけ?」
と見当たらない・・・

あー、めんどくさっ(笑)

というわけで
とにかくこの辺を解消してやりましょう。

  • ギタースタンドは、できるだけ練習場所(いつもの椅子やソファ)の近くに配置する。
  • ハードケースに入れる場合は、平置きして蓋を開けておく。
  • シールドは繋いでおく。
  • アンプもタップ式コンセントに繋ぎっぱなしで、スイッチON・OFFで済むようにする。
  • アンプやエフェクターのツマミは“いつもの”セッティングにしておく(とりあえず)
  • チューナーはクリップ式のやつをヘッドに挟んでおく。
  • ピックやカポタストなどの小物は見つけやすいところにまとめて整理。
  • スコアは付箋や栞などで一発で開けるようにしておく。

これだけでも練習までのアクセスがかなり良くなります。

もちろん居住環境に応じて、出来る限りでOKです。

これらの準備自体までもめんどくさいと感じる人は
もう、楽器はあきらめてください(笑)

最後に

練習が継続できない理由を大きく3つにまとめましたが、

番外編的なところでいうと「いいわけ」があります。

  • 仕事が忙しい
  • 時間が遅い(から楽器の音を出すことを控えたい)
  • 特に楽器が面白いわけではない
  • 他にやりたいことがあって時間が割けない

などでしょうか。

もちろん、楽器はたくさんある趣味の一つですというなら
一番に時間を割く必要はありません。

仕事も忙しいこともあるでしょう。

でもなんやかんやいいわけだったりするんですよ(笑)

中には「音楽で食っていきたいけど楽器に対するモチベーションが・・」とかわけのわからんこと言い出すやつもおったりね。

社会人なら毎日数時間も練習に割くのは難しいでしょう。
まぁ、学生も学生で忙しいしね。

しかし、週に1時間も練習時間が確保できない(と思っている)なら
ちょっと考え直したほうが良いかもしれません。

今回紹介した方法で
あなたの練習嫌いが少しでも改善できるなら幸いです★

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