ギターを始めてみたいけど、何が何やらちんぷんかんぷん。
始めて数年経つけど、なんとなくで会話している。
そういう人も多いでしょう。
今回はギターの用語(機材)について解説していきたいと思います。
知ったかぶりをしなくて済むように(笑)
奏法などの用語についてはまた別の回に解説します。
ギターの種類
まずはギターの種類です。
ギターを始めてみようかな、と思う人が一番興味のあるところかと思います。
電気を使うか使わないか
ギターは大きく分けてアコースティックギターとエレキギターとがあります。
これは、音を出すのに電気を使うか使わないかの違いです。
アコースティックギターでもエレアコといって電気を使えるものもあります。
生音自体はどちらも出ます。
エレキはその生音をマイクで拾って増幅させます。
アコースティックの種類
電気を使わないという意味でのアコースティックギターは
他にもクラシックギターやフラメンコギターなどがあります。
それぞれの特徴はこちらの「ギターの種類について」の記事も参考に。
ギター本体
ギター本体の用語を見ていきましょう。
実際にギターを弾き始めると興味が出てくるところかもしれません。
本体の部位
ヘッド、ネック、ボディと名称が分かれています。
身体に密着させるところがボディ(体)
左手で押さえる細い部分がネック(首)
ネックの先にある、弦が巻き付けてあるエリアがヘッド(頭)
だいたいここにギターのメーカーのロゴが入っています。
ネックは全体としてはネックですが、弦がある側は「指板」といいます。
ボディは前側(弦がある側)が「トップ」
背中側(体につける側)が「バック」です。
アコギのボディにあけてある穴を「サウンドホール」といいます。
ボディの空間で音を響かせるためです。
サウンドホールから覗いたり手をつっこんだらわかりますが
トップ材やバック材の裏側には「ブレイシング」と呼ばれる小さな板材が貼ってあります。
これはボディの強度を保つとともに、サウンドにも影響を与えるものです。
ブレイシングの組み方によってサウンドはめちゃくちゃ変わります。
職人さんの腕の見せ所です。
本体のパーツ
ヘッドに付いていて
チューニングするときに回すところを「ペグ」
弦をまきつけるところを「ポスト」といい、ペグとポストは一つの部品です。
またエレキの場合、ポストとは別に1・2弦を溝や穴に通している「ストリングガイド」というものがあります。
ものによっては3・4弦にも付いています。
これは弦のテンション(張り具合)を稼ぐものです。
細い弦はなかなかテンションが稼げないので
ストリングガイドで沈み込ませるようにしてテンションをかけているわけです。
ネックとヘッドの際のところに弦が密着している細い部品があり、これを「ナット」といいます。
溝が切ってあり、そこを弦が通るかんじです。
弦を支えているだけに見えますが、ナット自体の高さや溝の状態、また材質によっても音に影響があります。
指板に付いている金属の棒、これを「フレット」といいます。
フレットは幅や高さが様々なものがあり
フレットによって弾き心地がかなり変わります。
エレキには弦の振動を拾うマイクがついており、これを「ピックアップ」といいます。
アコギにも、いわゆるエレアコにはサウンドホールの奥にマイクがついています。
昔、アコギ用の手軽に後付けできるピックアップとかあったけど。
今あるんかな(笑)
ピックアップの種類については「シングルコイルとハムバッキングの違い」の記事を参考に。
ボディ側にあり弦の端を支えている部分が「ブリッジ」です。
このブリッジはナットの比ではないくらい形と種類が色々ありまして。
細かい説明は省略しますが、大きくわけて
ストラトタイプのように弦の端が見えていないタイプと
レスポールタイプのように弦の端が見えているタイプとがあります。
ピックアップ周りやブリッジ、コントロールノブあたりにかけてついているプラスチックの板を「ピックガード」といいます。
ついていないのもありますが。
これはその名のとおりピックからガードするものです。
右手でジャカジャカストロークしていると、ボディにピックが当たる場合があります。
エレキはソリッドといってボディに空間がない(つまっている)ので大丈夫ですが、アコギはボディに空間がある(つまっていない=板が薄い)ため、長年ピックが当たり続けると穴があきます。
まぁ、ピックの軌道をちゃんとコントロールできていればピックガードは不要なんだけどね(笑)
フラメンコギターでは独特の奏法があるため「ゴルペ板」というピックガードと同じような役割の板が貼られています。
周辺機器・その他
さて、ここからはギター周りの解説です。
アクセサリ
ギターを弾く上で欠かせないものが「ピック」でしょう。
弦に当て、音を鳴らすものです。ピックがなくても鳴らせますがあると便利ですね。
三角形のものやティアドロップ(涙型)のもの、ホームベース型のものなどがあります。
また、厚みや材質も様々あり、弾き心地やサウンドが変わってきます。
決まりはありませんが、一般的には初心者の頃は薄いピックを使用し、徐々に厚いピックに慣れていくというかんじです。
厚いピックの方がメリットが多いからです。
しかし、慣れないうちはコントロールがききません。
ギターのネックにはめて弦のチューニング(キー)を変えるものを「カポタスト」といいます。
写真のやつはけっこう古いタイプなのでデカイです(笑)
最近のやつはもっとシンプルでコンパクトだったりします。
ワンタッチで手軽にキーが変えられるので便利ですが、ある程度の技術や知識があれば必要ありません。
カポタストがないとできないアプローチもあるので、完全不要というわけでもないですが。
ギターを肩から下げるためのベルトを「ストラップ」といいます。
昔はみんな携帯にストラップを下げていたのに(笑)今はスマホだもんなぁ。
基本的に、右利きの人は右肩から左にななめ掛けするんですが、ごく稀に右肩のみにかけてハンドバッグのようなギターの持ち方をする人がいます。
テキサス出身のブルースギタリストに多く見られることから「テキサス掛け」なんて言ったりするみたいですけど。
なで肩の僕には全く無理な掛け方です。
周辺機器
エレキギター/ベースの音を増幅し大きな音を出すものを「アンプ」といいます。
スピーカーのような見た目です。(実際スピーカーついてるけど)
アンプ無しでも音は出ますが、アンプに繋ぐことで音量・音質を変えることができます。
安価で超小型なものなんかは音質は変えられないものもあります。
エレキギター/ベースとアンプは何で繋ぐのか?この繋ぐケーブルのことを「シールド」といいます。
そのままケーブルって言う人もいます(笑)
なぜシールドかと言うと、ある程度ノイズに強いというかノイズ対策がしてあるからです。「ノイズから守る盾=シールド」です。
アンプで音質を変えることができるといいましたが、あくまで音質であり音色は基本的には変えられません。
最近はスイッチ一つで音色が変わる機種もありますがあまり使い物にはならない印象です。
音質というのは音の質感。
高音がキンキンしたかんじとか、低音がズンズンくるかんじとか。
音色というのは文字通り音の色。
イメージ。音自体。
そして音色を変える主な機材が「エフェクター」というもの。
オーバードライブ、ディストーション、コーラス、フランジャー、ディレイ、ワウ、など。
種類が色々ありすぎて書ききれません(笑)
演奏中に足で踏んで操作するので「ペダル」とも言われます。
最後に
さて、ここまでザッと見てきましたが全てを網羅しているわけではありません。
あくまで基本だと思ってください。
用語を知らなくても弾けますが、知っておいたほうが何かと便利です。
会話にも参加できるしね(笑)
人によっては言い方が違う(シールド・ケーブルなど)ので
同義語や俗に何と言うかまで知っておくといいです。
少しずつでいいので覚えていきましょう★
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